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兵庫県西宮市松原町4-12
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エコー検査

乳腺疾患

ホルモン反応性内分泌臓器としての観点から、乳腺を診療の対象としている専門科です。
“乳がん”はもとより思春期早発に伴う小児の乳腺腫脹、思春期に好発する乳腺線維腺腫を含む良性乳腺腫瘍、妊娠期および授乳期に起こりやすい乳汁うっ滞を含む乳腺炎、30歳代後半から更年期にかけての乳腺症、男性の女性化乳房症なども診療対象としています。
乳頭含む乳房および脇のリンパ節についての症状のある方や検診で来院された方を、マンモグラフィー(乳房専用放射線診断装置)や乳房超音波装置を用いて検査します。画像診断で異常を疑う場合には、乳頭分泌物や注射針で採取した検体の細胞診や、超音波画像ガイド下吸引術(マンモトーム)による組織生検を行い病理学的診断をします。最終診断で“乳がん”と診断された場合には、手術療法・放射線療法・ホルモン療法・化学療法などの治療に進むことになります。乳腺外科では、これら一連の検査および治療までを行います。

よくある質問

当院へは乳がん検診としてご来院していただけます。お電話でご予約をしていただき、来院当日にマンモグラフィー・乳房超音波検査・視触診結果をデジタルモニターを供覧しながら、その場で診断結果を説明します。その際、ご不安なことをお伝えください。

また、主に女性が来院しますので可能な限りプライバシーに配慮し待合室・診察室・処置室などカーテンでの仕切りなどを含めた工夫をしています。マンモグラフィー撮影は女性放射線技師がデジタル・マンモグラフィー撮影装置を使用し行いますので安心してご来院ください。
随時セカンド・オピニオンを受け付けておりますので、これまでの治療歴がわかるような紹介状や画像フィルム等をお持ちいただければ、可能な限り対応いたします。当院では、個人クリニックで可能な治療(内服療法・ホルモン療法や皮下注射など)を実施します。

エコー検査

乳腺疾患

乳腺疾患にはさまざまな種類がありますが、その中で主要なものをいくつか紹介します。

乳がん

乳がんは、乳房内で発生する悪性腫瘍であり、女性にとって最も一般的ながんの一つです。しかし、男性にも発生することがあります。乳がんは早期に発見されれば治療が可能であり、そのためには定期的な乳がん検診が重要です。

乳がんの一般的な症状には、乳房のしこりや腫れ、乳頭からの分泌物、乳房や乳頭の形状や色の変化、皮膚の変化(凹みや皺など)、乳房や腋窩(わきの下)のリンパ節の腫れなどが含まれます。これらの症状がある場合は、早めに医師に相談しましょう。

乳がんのリスク因子には、遺伝的要因、年齢、女性ホルモンの影響、生活習慣(喫煙や運動不足など)、肥満、早発初経や遅発閉経などがあります。これらのリスク因子を理解し、リスクを減らすための適切な予防策を取ることが大切です。

乳がんの診断には、マンモグラフィや乳房超音波、乳房MRI、乳房生検などの検査が使われます。一般的に、マンモグラフィは早期発見に有効な検査です。検査結果に異常が見つかった場合は、医師が適切な治療計画を立てるために追加の検査が行われることがあります。

乳がんの治療法には、手術(乳房温存手術や乳房全摘手術)、放射線療法、化学療法、ホルモン療法、標的療法などがあります。治療計画は患者の状態やがんの進行度に応じて個別に決定されます。

乳がんに関する正確な情報やサポートを提供するためには、信頼できる医学的情報源やサポートグループへのアクセスが重要です。また、定期的な健康診断や自己乳房検診を行うことで、早期発見と治療の機会を逃さないようにしましょう。

乳腺線維腺腫

乳腺線維腺腫は、乳房内の腺組織が腫れる良性の腫瘍です。一般的に若い女性に多く見られますが、中高年の女性や男性にも発生することがあります。乳腺線維腺腫は、しばしば触診で発見され、乳房内にしこりや腫れが感じられることがありますが、通常は痛みを伴いません。

乳腺線維腺腫は一般的に良性であり、がん化することはまれです。腫瘍が大きくなると乳房の形が変形することがあり、この場合は外見や体感の不快感を引き起こすことがありますが、一般的には症状が軽度であることが多いです。

乳腺線維腺腫の原因ははっきりとは分かっていませんが、ホルモンの変化や乳腺組織の過度の成長が関与していると考えられています。また、遺伝的要因や生活習慣も関連している可能性があります。

乳腺線維腺腫の治療には、通常は手術が必要ありません。医師が腫瘍の性質や症状を評価した後、定期的な観察や非侵襲的な方法による管理が行われることがあります。腫瘍が大きくなり、症状が不快な場合や悪性変化の疑いがある場合は、手術によって腫瘍を摘出することが選択されることもあります。

乳腺線維腺腫に関する詳細な情報や個別の治療法については、医師や医療専門家に相談することが重要です。定期的な健康診断や自己乳房検診を通じて、早期発見と適切な管理を心がけましょう。

乳管拡張症

乳管拡張症は、乳管内の液体がたまり、乳頭から分泌される状態を指します。通常、乳管内の液体は乳頭から排出されますが、乳管拡張症では液体がたまり、乳頭から分泌されることがあります。この状態は一般的には良性であり、がん性ではありません。

乳管拡張症の主な症状は、乳頭からの透明または白色の分泌物です。この分泌物は通常臭いがなく、血液や膿の混入もありません。また、乳房の痛みや腫れが生じることもありますが、これらの症状は一般的に軽度であり、患者が不快感を感じることはまれです。

乳管拡張症の原因はまだ完全には理解されていませんが、乳管の閉塞や乳管内の液体の排出障害が関与していると考えられています。特定のホルモンの変化や乳房組織の生理学的な変化も、乳管拡張症の発生に影響を与える可能性があります。

乳管拡張症の治療は通常、必要な場合に症状の管理を目的として行われます。特に症状が軽度であり、患者が不快感を感じない場合は、特別な治療は必要ありません。しかし、症状が重度である場合や他の乳腺疾患との鑑別が必要な場合は、医師の診察を受けることが重要です。

乳管拡張症に関する詳細な情報や治療法については、医師や医療専門家に相談することが重要です。定期的な健康診断や自己乳房検診を通じて、早期発見と適切な管理を心がけましょう。

乳腺炎

乳腺炎は、乳腺組織の炎症を指します。通常、授乳中の女性によく見られますが、授乳以外の要因によっても発生することがあります。乳腺炎は通常、乳房の一部が赤く、腫れ、熱感があり、触ると痛みを感じることが特徴です。症状には発熱や全身の倦怠感も伴うことがあります。

乳腺炎は、通常、細菌感染が原因で起こります。乳腺に細菌が侵入することで、炎症が引き起こされます。授乳中の女性では、乳頭の傷や乳房の組織の詰まりが原因となることがよくあります。他の原因としては、乳房組織の外傷、乳腺組織の異常、免疫系の問題などが挙げられます。

乳腺炎の治療には、抗生物質が処方されることが一般的です。これにより、感染が制御され、炎症が軽減されます。また、患部の冷却や温熱療法、痛みや発熱の管理なども行われます。授乳中の場合、乳房を完全に空にすることが重要です。患部を休めることやストレスを減らすことも、回復を促すために重要です。

乳腺炎は通常、治療を受けることで数日から数週間で改善することが期待されます。しかし、症状が悪化したり、回復が遅れたりする場合は、医師に相談することが重要です。また、定期的な健康診断を受けることや自己乳房検診を行うことで、早期発見と適切な治療ができるよう心がけましょう。

これらの乳腺疾患は、早期発見と適切な治療が重要です。不安な症状がある場合や定期的な健康診断を受けることで、早めに対処することができます。